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猫のこころの病気(後編)

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猫のこころの病気(後編)

先日、猫の『こころの病気』としていくつか例に上げました。引き続き後半です。

 


・恐怖症

 

雷や花火、地震など日常生活には起こらないようなことに過剰に恐怖反応を示すことを言います。

 

症状としては、
・落ち着かなくなる
・いつもと違う場所で排泄してしまう
・物を壊してしまう
・攻撃的になる
などが上げられます。

 

対策としては、原因に対してまず慣らすところから始めましょう。


例としては、もし雷に恐怖心があるなら録音した雷の音(今はアプリなどで取れるかもしれません)を聞かせて徐々に慣らしていきます。

叱ると怒られることにさらに恐怖心を持ってしまうので逆効果です。

 

 

心因性脱毛症

ストレスによって過剰なグルーミングをすることで、脱毛したり皮膚炎になることを言います。

 

原因としては、
・引っ越し
・家族が増えた など


普段とは違う環境の変化によって起こると言われています。

ペットホテルの預りや入院も原因のひとつとも言えるでしょう。

対策としては、環境に慣らすことです。

また、高いところや猫が隠れられる場所を用意してあげるだけでも違うかもしれません。

 


あまりにも精神疾患がひどいようでしたら、緊張を緩和してくれる内服薬の投与や、動物行動を専門に診ている動物病院もあります。


ぜひ参考にしてみてください。

 

 

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猫の心の病気(前編)

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猫のこころの病気(前編)

 

犬や猫にも人と同じように、様々なきっかけでストレスを感じることがあります。

どんなものがあるのかまとめてみました。


・分離不安症
・常同障害
・恐怖症
心因性脱毛症


今回この記事では『分離不安症』と『常同障害』についてお話したいと思います。

 

・分離不安症

動物の愛着があるものから引き離されることによって不安や寂しさから問題行動を起こすことを言います。

 

症状としては、
・いつもと違う場所に排泄する
・吠え続ける(鳴き続ける)
・そわそわする、落ち着かなくなる
・物を破壊する
などが上げられます。

 

分離不安症は犬に多いですが、猫にも時々見られます。

 

留守番になれていない子や、飼い主が在宅時に強い愛情表現をすることで不安傾向が強く出てしまうと言われています。

 

対策としては、外出時や帰宅時に過度なスキンシップを取らないことや、留守番に慣れさせ、一人でも楽しく過ごせる工夫が必要になってきます。

 


・常同障害

ストレスが溜まると、全く関係のない行動を取ります。

 

症状としては、
・尾を追いかけて回る(尾追い)
・過度なグルーミング(それによって脱毛してしまう等)
・足先を舐める
などが上げられます。

 

原因としては、
・退屈
・不安
・環境の変化(出産、引っ越し等)
・コミュニケーション不足
などです。

 

原因を探り改善する対策を取るように心掛けましょう。尾追いが激しくなると、自ら尾を引きちぎってしまう場合があるので注意が必要です。

 

次回は、「恐怖症」と「心因性脱毛症」についてお話しします。

 

 

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猫と紫外線の注意事項

 

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猫と紫外線の注意事項


猫と紫外線の注意事項

人間にとっては日焼けだけでなく、日光アレルギーや紫外線アレルギーと呼ばれる紫外線の害は、もはや一般的ですね。


真っ赤になる、斑点が出る、カサカサになる…などの、皮膚科の治療が必要な症状も知られています。

 

実は、猫の肌トラブルにも、紫外線が原因となるものがあるんです。


ふわふわの被毛に覆われていて、しかも日なたが大好きの猫さんがまさか…と思ってしまいますよね。


私も驚いたのですが、実際に「日光皮膚炎」、「日光過敏症」などと呼ばれる症状があるんですね。


日光過敏症…こんな症状が出たら注意!

・皮膚が赤くなる
・季節以外の脱毛
・カサカサかさぶたができる
・かゆがっている

 

もちろん、強烈な日差しに対しては、まずは熱中症に気をつけるべきです。


しかし、先に挙げたような皮膚炎の症状があり、かつ他のアレルギー要因(細菌、真菌の感染、寄生虫、食物アレルギー、心因性のストレスなど)に心当たりがない場合は…。


「紫外線が原因かしら?」と疑って、獣医さんに相談した方が良いようです。


特に、他に異常が見られないのに、毛の薄い耳の先端や口まわりに発疹や赤みの症状が見られて痛々しいときには、要チェックです。


日光過敏症は、慢性化するとガン化(扁平上皮癌)することも稀にあるそうなので、注意が必要ですね。

 

 


日光過敏症にかかりやすい猫の種類

 

紫外線の影響を受けやすい品種は報告されていないようですが、以下のような猫さんは要注意です。

 

・体毛が白い
・体毛が薄い
・室外で飼育している
・高齢猫

 

日光過敏症は紫外線による肌のアレルギー症状だと考えられていますが、詳しい発症のしくみは分かっていません


毛色の薄い猫、遺伝的にメラニン色素が少ない猫に多く見られると言われています。

 


日光過敏症の対策

紫外線が原因だとしても、猫さんが皮膚炎になってしまった場合は、治療は獣医さんでステロイド系の薬を処方してもらうのがメインとなりますが、飼い主ができることはあるのでしょうか。

 

・できるだけ紫外線を避け、外出させない
UVカットシートやガラスの利用
・日焼け止め

 

猫さんは日なたが大好きですから、日光浴をすべて禁止するのは可愛そうですよね。
ただ、栄養学的には、猫族は人間のように日光からビタミンDを摂取する必要はないそうなんです。


ですから、紫外線アレルギーだと確定した場合には、猫さん専用の窓にUVコート剤を塗ったりシートを貼ったりするのが良いようです。


ネットでは「日焼け止めを塗るといい」という記事も見かけますが、人間用のものは害になる場合もあります。


あくまでノンケミカルなものを選んで、獣医さんに相談してから使用を決めたほうが良いでしょう。

 

日光…紫外線を浴びることが、全ての猫に悪いと言うわけではありません。


ただ、皮膚炎の原因が他に思い当たらない場合は、紫外線が原因の場合も考えられる、というお話でした。


我が家にも毛色の薄い、ダブルコートの毛並みでない猫さんがいるので、少し注意しなくては、と思っているところです。

 

 

 

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ホットスポットって知ってる?

 

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ホットスポットって知ってる?


ホットスポットって知ってる?


皆さんは『ホットスポット』という言葉を知っていますか?
別名では、『急性湿性皮膚炎』又は『化膿性傷創皮膚炎』と呼ばれる皮膚炎のことです。

 

ホットスポットになるきっかけは?

何かしらの原因で体表に赤い小さな湿疹が出来たときに、湿疹の痒みから患部を舐めたり、噛んだりすることによって蒸れて細菌が繁殖し、皮膚炎を起こします。

 

・どんな症状?

その後病変が脱毛し、円形状の赤く剥けた皮膚が露出します。症状としては強い痒みを伴います。

 


高温多湿な環境であると、皮膚炎を引き起こしやすくなるので注意が必要です。


毎日は難しいかもしれませんが、ブラッシングを心掛ける習慣を付けると猫さんの日々の皮膚の状態が分かると思います。


ブラッシングが苦手な子には、まず体を触ることから始め、少しずつ慣らしていきましょう。

 

あなたと猫のコミュニケーションに皮膚炎の予防がお役に立ちますように。

 

 

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猫と換気の注意事項

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猫と換気の注意事項

 

猫と換気の注意事項

室内飼いの猫さんと暮らしていると、脱走の心配をして、つい窓を開けての換気をためらいますよね。


でも猫の健康面にとって、換気は意外に重要なんです。

 

人間にも「シックハウス症候群」という症状がありますよね。
冷暖房や家屋・人間用の家具などから微量でも発生している有害な化学物質汚染や、カビやダニの死骸などが原因の生物学的汚染によるアレルギー症状です。

 

シックハウス症候群は、家に長くいる主婦に多い傾向があるといわれます。


ということは、一日中家にいる室内飼いで、人間より小さく床に低い所で生活している猫にとっては、少量の有害物質でも健康被害などの影響を受ける可能性が高いということですね。

 

このような有害物質を室内に溜めないためには、空気が汚染されないうちに掃除すること、室内の換気を強制的に行うことしかありません。


梅雨のシーズンなんかは、外出の多いご家庭では難しいかとは思いますが…。


大事な猫さんにアレルギー症状が起きてしまう前に、換気を見直してみてくださいね。

 

 


普段から気をつけること

 

1.「24時間換気システム」などの利用
2. 猫の在所(常用ベッドなど)を30cmくらい床より高くする
3. 室温28度くらいを意識して、寒暖差があるポイントも準備
4. 飼い主がいるときに10分以内の換気を実行する

 

猫の行動する床付近は温度が安定しない高さだと言われています。


健康を考えるなら、室温の安定しやすい少し高い位置に居場所を設けてあげると、エアコンのききすぎを避けることもできるんですね。


また、いちずに締め切って温度を均一にするよりも「ちょっとクールダウンしたい影」、「日向ぼっこできる場所」と、様々な変化があるほうが猫さんには良いようです。

 

換気も、何も長時間窓を開放する必要はありません。


ただ、梅雨や猛暑でつい止めてしまいがちな換気に、ちょこっとだけ注意を向けるだけでいいんです。


換気の間、猫さんから目を離さないようにだけは、要注意ですね。


別の部屋にいると思っても、好奇心で駆けつけてきたり、怖いのは、場所によって換気扇そのものに関心を持ってしまったりするかもしれませんので、配置やストッパーにも確認が必要です。

 

我が家の事件ですが、ベランダの網戸に市販のストッパーを貼って換気していたところ、わんぱくな子がストッパーの劣化したシールを剥がして開けてしまい、ベランダを堪能していたことがありました。


猫さんの知恵と好奇心は、侮れません!

 


換気の際に注意すること・まとめ

 

・猫の脱走願望を防ぐ
・猫が挟まれる怪我や事故への注意
・室温が下がりすぎないようにする


ちなみに2006年以降新築の住宅・マンションでは「24時間換気システム」が設置義務化されているそうです。


コチラの活用も有効だと思いますが、どうしても換気口は部屋の上部にありますから、猫さんのためには、たまには窓を開放しての換気もした方がよいですね。



 

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猫とお薬の注意事項

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猫と薬の注意事項

 

猫とお薬の注意事項

猫さんに薬を飲ませなくてはいけないときって、突然やってきますよね。


最近の薬はサイズがコンパクトになるなど、猫にも飲ませやすい工夫はされていますが、

それでも猫の感性・味覚からすると「断固拒否」としか言いようのない存在です。


薬を飲んでもらう工夫はあるのでしょうか。


猫への投薬のポイント

・猫に薬を見せない、気づかせない
・バックハグで保定
・錠剤やカプセルは喉の奥に投入
・液体はシリンジで犬歯と奥歯のスキマから差し込む
・ゴクリと飲み込んでいるが確認

 

猫さんと向き合って普通に薬を与えるのは、まず不可能だと思います。
便利な投薬専用のオヤツで包み込んであげる場合も、ちゃんと飲み込んだか確認した方がいいですね。


お皿には入れず、手のひらでまずクスリなしのオヤツを与え、2個目にクスリ入りを勧めます。

 

じかに投薬する際は、普通に座っている猫さんを後ろから抱え込んで、顔を上に向けさせます。


固形物の場合は、喉が縦に近づいた状態で、指で口をパカっと開けさせて舌の付け根を狙ってクスリを投入します。


粉薬は溶かして液状にするのが普通ですね。
多すぎない水でよく撹拌して、シリンジでやはり喉の奥に向けて発射します。

 

賢い猫さんは飲んだふりをして吐き出したり、口の脇からテレっと出したりするのが得意ですよね。
ポイントは喉と舌の動きです。
いつもゴロゴロ鳴らしているあたりがゴクリとなるまでが勝負ですね。
口を閉ざして、ちょっと鼻を抑えて喉をさすってあげると、あきらめて飲み下して鼻をペロリとなめますので、完了の合図になります。

 

賢い猫さんほど、飼い主の「クスリの時間だ」オーラやクスリのプチっと出される音を聞きつけますので、手際よく頑張りましょう!


普段からできること

・抱っこ好きに育てる
・手のひらからオヤツやご褒美をあげる機会を作る
・可能なら歯磨きに慣らす
・信頼関係を築く

 

特に若いオス猫は全身バネで、なかなか膝におさまってくれなかったりしますが、そこは慣れと信頼関係です。


「手のひらならオヤツ」という期待があれば、薬の苦さの記憶も忘れてくれるかもしれません。


普段から口内を見せてくれるような間柄がベストです。

 

猫にしてみれば、具合が悪いときに恐怖の通院をして、追い打ちのように投薬されるわけですから、なるべくストレスなしで飲ませてあげたいですよね。


たまには投薬スタイルでおやつをあげてみるなど、健康な時から備えてみてはいかがでしょうか。

 

 

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猫がぐるぐる回ってる…?

猫がぐるぐる回ってる…?

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猫がぐるぐる回る?

 

あなたの猫がぐるぐる回る行動をしたという経験はありませんか?


もしかしたらそれは何かの疾患かもしれません。今日はその原因をご説明します。


前庭疾患


→人も同じですが、動物の耳の中には『三半規管』という平衡感覚を感知する器官が両耳に存在します。

耳の炎症や耳の中の腫瘍(又はポリープ)が原因で三半規管が機能しなくなり、平衡感覚を保てなくなってしまいます。

 


脳神経疾患


→眼球運動や、体のバランスを保つために働く小脳に何らかの異常が起きることを指します。

 


痴呆


→脳の老化(脳細胞の死滅)によって起こります。徘徊、夜泣き、昼夜逆転が他にも上げられます。

 


ストレス


→ストレスを発散させようと、自分の尻尾を追いかけてぐるぐる回る行動が見られる場合があります。この場合、自分の尻尾を捕まえて、噛みついたり毛をむしったりする場合が多く見られます。

 


ぐるぐる回るといっても、毎回同じ向きで回っているのか、1日どのくらいの頻度なのか病院を受診する前に知っておくといいかもしれません。


私がよくお伝えしているのは、『受診の時に説明しやすいよう、記録として動画を録画しておくように』とお話しています。


録画したものが原因となる疾患の判断材料になるかもしれません。

 

あなたの猫さんが、気になる行動を取った場合はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

 

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