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猫としつけの注意事項

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猫としつけの注意事項

猫としつけの注意事項

今回は猫のしつけについてまとめてみました。


よく冗談で「猫にしつけをするのではない、人間の方がしつけられるのだ」などというセリフがありますよね。


でも、これって言い得て妙だな、と猫飼いの人なら一度は思ったことがあるのではないでしょうか。

 

「知恵が優っているはずの人間 vs 本能で動く独立独歩の猫」。

これが猫のしつけで1番押さえておくべきことですね。
人間が「不便でも清潔だから」、「その方が素敵だから」と考えることを、猫はどんどん一刀両断してくれちゃいます。

 

 

 

猫のしつけでやってはいけないこと

1. 名前を呼んで叱る
2. 怒鳴る
3. 力ずく、無理強い
4. 時間が経ってから叱る
5. 信頼関係がの不足
6. 犬と比べる

 

育児の話で、「幼児に親はどれくらいの巨人に見えるか」という視点があるそうなのですが、猫にとっても同様に見えている可能性はありますね。
そう考えると、結局大事なのは「信頼関係」ということになります。


怒鳴ったり力づくだったりしては、猫に恐怖心を覚えさせているようなものです。
捨て猫や保護猫の面倒を見る時に、先ずはケージ飼いが良いと考えるのも、しつけよりも「安心」と「信頼」を覚えてもらうためと言えます。

 

また、「名前を呼んで叱る」のがNGというのは、猫本人に名前をネガティブなフレーズだと思われないようにするためです。
“タマ”=“こら!”だと覚えられてしまっては、信頼関係どころではありませんよね。

 

さらに大切なのは「犬と猫は違う」ということを忘れないことです。
犬は良好な環境ならば人間と主従関係があった方が落ち着くと言われますが、もともと社会生活が好きな犬族と違い、猫はあくまで「自分が主人」です。


頭を押さえつけて従わせるのは大変困難ですね。
イタズラをあとで発見して「お前が犯人だ」といっても、やっている最中にそもそも悪びれていないのですから、どこ吹く風です。
「従え」と言えないところが猫の魅力だと、割り切って付き合うのが1番いい関係だと思います。

 


猫のしつけのコツ

・子猫のころから教える
・ルール破りは不快感で教える
・ほめる
・あきらめる

 

『トイレ、爪とぎ、噛みグセ、立入禁止』、これが猫さんへのしつけとして諦めきれない範囲ですね。

 

例えば、すぐハッスルして噛んでしまう猫さんには、まずは人間が手袋をつける方が先決です。
「痛い!」と鋭く言うと、嫌がっているニュアンスをだんだん理解してくれるようになりますよ。


キッチンに飛び乗るなどのやめてもらいたい行為には、水スプレーなどで不快感を覚えてもらうようにします。


トイレや爪とぎ場所のルールにしても、あくまで「おススメします」という気持ちからスタートして、教える方がいいでしょう。


人間の都合で場所を限定するわけですから、トイレの形状や爪とぎの種類はなるべく好みに合わせてあげて、設置場所も最大限譲歩する必要がありますね。

 

また、怒りすぎてしまい、ついおびえている猫さんにオヤツをあげたり遊んであげたり…という話がありますが、これはマズいです。
『イタズラ→大声→オヤツ』と、飼い主が猫にしつけられているかも…。
それくらいなら怒るのを我慢して、オヤツはご褒美だけにしましょうね!


猫のしつけは、同時に飼い主が猫の習性を学ぶということであり、ひいては人間の方が譲歩の地点を探るということでもありますね。


でも、仕方ありません。
猫好きは、猫のツンデレな独立独歩の精神を愛する立場なのですから。


ひょっとしたら飼い猫の立場を推し量る習慣が、人間としての成長を促して、自分の魅力アップにつながっているかもしれませんよ!