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ネコのトイレの回数

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ネコとトイレの注意事項

 

今回はネコのトイレ問題について、まとめてみました。
飼い主にとっては、ネコと暮らすうえで一番見ないフリをしたい、面倒な作業ですが…。
ネコさんの気分や健康をチェックするには、最も大切な仕事なんですよ!

 


◆ネコがトイレに行く回数

おしっこ…子供3,4回、大人1,2回
うんち…1日1回

上記が、平均的なネコさんのトイレの回数です。
もちろん食生活や季節などによって変化はありますが、参考値にして、大事な飼い猫の健康チェックを心掛けると良いですね。

 


◆ネコのトイレに気を付ける理由

健康なネコさんが「今日は暑かったから」水を多く飲んでおしっこが増えた、というような場合は問題ないと言えます。
しかし、あまりに違っている場合には、要注意です。
順番に見ていきましょう。

 


[おしっこの回数について]

おしっこの回数が少ないときには尿結石などの泌尿器症候群、多いときには糖尿病や腎臓疾患の可能性を疑った方がよいかもしれません。
オス猫は特に、尿道に疾患が起きやすい傾向にあるそうです。
トイレで落ち着いてしゃがまずブツブツ言っている、痛がっている、尿に血が混じるなどの異常がないか、注意しましょう。

 

何よりおしっこは、腎臓の異常のバロメーターと言えます。
また、ペットとして買われている肉食動物(つまりイヌやネコ)は腎臓に異常が出やすいという話もあります。


もともと野生の肉食動物は、獲物のない絶食期間もあったりするので、定期的にご飯がもらえるペットは飽食すぎるからという説、
また、ネコの祖先・リビアヤマネコは砂漠の生き物なので、少量の水分補給で濃い尿を生成する体質だからという説、
いずれも腎臓の負担が大きいことを示唆しています。

 

腎臓は尿を作るほか、血圧の調節、ビタミンDの活性化、赤血球を作るホルモンの分泌など大切な役割を担っています。
しかも、一部機能不全が起きても残りの部位でギリギリまで作業のできる腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれています。
症状が明確化した時には「手遅れ」という怖い可能性があるので、おしっこの量で些細な兆候を見極めることは大切です。

 

「おしっこが急に増えた」、「水を異様に飲むようになった」ということがあれば、すぐにでも獣医さんに相談してくださいね。
フードの変更や、投薬の必要があるかもしれません。

 


[うんちの回数について]

もし3日以上のうんちがない場合は、便秘を疑い、食欲の異常はないか、水分を取っているかなどを見守ってあげてください。
単に水分摂取量が少ないから、というならまだ良いのですが、ひどい場合には、何かを誤飲しているか、巨大結腸症の可能性もあります。

 

逆にうんちの回数が増える、軟便や下痢であるといった場合は、軽度の消化不良から病気まで可能性は幅広く考えられます。
ネコさん本人がどれくらい違和感を覚えているかということも含めて、観察が必要です。

というのは、飼い猫のうんちの量は、年齢やフードによって大きく影響を受けるからです。


「毛玉ケア」や消化器官をサポートするフードを食べているネコは、健康的にうんちが増量します。
また「ちゅーる」などのゼリー食品や、あまり良くないことですが人間の食品をおやつにたくさんもらっている子は、軟便化する可能性があります。
逆に「シニアサポート」など、少量で高たんぱくの栄養摂取を目指しているフードは、当然うんちも減るわけです。


ネコのトイレは、言葉のわからないネコさんの行動の中で、人間が健康の変化を察知することができる大切な機会です。
臭うから片づけるのが辛いな、と考えるだけでなく、しっかりと見守っていきたいものですね。

 

 

 

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